第二のカタツムリ。

小さいカタツムリを見つけたタレメ。

この手、タレメの手ですから！
めちゃめちゃ小さいカタツムリ。

ののちゃんの妹、ということで
「ななちゃん」になりました。


このまま保育園に持って行く！
と言うんで、急いで小さな箱を探し
底に濡らしたティッシュを敷いて
そーっと持って歩いたのです。


てか…
もう増やさなくてよくない？




先生が快く引き受けて下さったので、ののちゃんの妹として飼育してもらうことになったんですよ。






…なったんですけど。

お迎えに行くと、まずは(担任ではない)先生が

「すみません、あの…」

しどろもどろ。

部屋の隅っこで泣いてるタレメ。
タレメの大好きな先生が一緒にいてくれてる。



話を聞くと…。



朝、すぐにののちゃんにエサをあげていた時
ちょっとだけ問題児（でも悪い子ではない！）のＹ君が

ななちゃんを床に置いて、踏んづけた…と。

すると殻が割れた状態だけど、辛うじてまだ動いていたんだそうで。
それを確認したＹ君は

「まだいきてる」と言って、もう一回踏んづけた、ということ。



タレメは見てしまい、号泣。
その時、みんな見ていたのに誰も止めてくれなかったと。
（先生はいなかったっぽい）


その2つでショックなのに
あとから優しいＡ君が（余計な）報告をしてくれて…


ＡちゃんとSくんが、2人で
「あのちいさいカタツムリ、ころしちゃわない？」
と内緒話をしていたよ、って。


更に更に、
朝からずっと泣き続けるタレメを心配してくれてた友達も
タレメと遊べないこと・泣き止まないことに苛々し始めて

「だったら、さいしょからカタツムリなんかいなければよかったっ！」

と怒られてしまったこと。


タレメが朝から夕方まで泣き続けるには充分な理由が満載の一日になってしまい。。。



これ、結構酷いことだし、悪いことだけど
小さい時にはきっと殆どの人が経験するであろうこと。
蟻を潰したり。巣を埋めたり。

この経験や年齢を経て、命について分っていくんだろうと思うし。


ただ、兄弟がいないタレメが、兄弟を欲しがったときに
「じゃあタレメが大きくなったら、猫を飼おうね」と約束している。
せめてもの償い、というか。
タレメにとっては、何かを「飼う」ことはちょっとした家族が増えるっていうこと。
（でもごめん。うちでは虫は無理！）


他の子の「虫」に対する感覚とは、多分…ちょっと違うらしい。
…ということに、一連のナメクジ・カタツムリ騒動で、私が気付いたこと。


とはいえ、タレメもまだそこまで、「命の尊さ」は分ってないんだけど。
ナメクジが干からびた時の態度から見てw




だけど…今回は、確かに結構エグイな…と。
2回踏むとか…ないよなーーー
しかも友達が大切に飼おうとしているのを、目の前で…とか。
タレメがそれやったら、親としてかなりショックだわ…。
そのＹくん、最近落ち着いてきたなーと(周りも)思っていただけになんだか心配。



暖かくなってきて、虫や花が増えて
それらを殺したり踏んだり摘んだりする子について

「どうして●●ちゃんは殺しちゃうの？
　蟻の赤ちゃん達がきっとおうちでママのこと待ってるのに」

…とよく聞いてくる。


いつも答えに困る。


私がタレメに教えてきたことの一部。

「命はみんな大切」
「虫や花にだって親がいる」
「人間の勝手で、無駄に虫を殺したり、花を摘んだりしないで」

子ども向けの映画だと、小さな世界を描いたものも多いし、想像力豊かなタレメは
蟻の巣の中ではそりゃーもう、大家族たちが楽しく暮らしていると思っている。




それを、お友達が、笑いながら壊す。



私は今の段階では、そのお友達が「悪」ではないことを知っている。
でも「みんな小さい時には誰でもやることなんだよ」なんて言い方はしたくないし
してしまえば、今まで教えてきたことにブレが生じる。
(できれば基本的な教えはブレさせたくない)

かと言って今までと同じように「命を大切に」を貫けば、友達への不信感が生まれる。
(もう既にだいぶ生まれてしまってるんだけど…)


きっと、数年すれば分ることなんだろうけど
「今の」タレメがほぼ毎日聞いてくる、コレ。
どう答えて良いか本当にわからなくて…。
ちょっと悩み中。。。

「うちの子はイイコ」って話じゃなくてね。
価値観が違いすぎるってことで。



早いうちに、命について教えすぎてしまったのかなぁ…。